その男は――転入生でありながら不遜だった。
髪は金色、今時まるで流行らない番長スタイルいわゆる学ランというやつだ。その中には白抜きで男!と染め抜かれた真っ赤なTシャツを着込む殺人的センス。イメージカラーの赤い鼻緒の鉄ゲタをつっかけて歩けば、がらんごろんとやかましいことこの上もない。
「悪いが……手加減する余裕は、今の俺にはちょっとなさそうだぜ」
しかしチェシー・エルドレイ・サリスヴァール(25)はその年齢ゆえ編入試験さえ受けさせて貰えず、したがってノーラス学園の歴史に名をきざむこともできなかったという……。
(完)
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