「来たぞ」
チェシーが低く言う。
「ええ」
超有名進学校ノーラス学園理事長の子息であり、かつ現生徒会長のニコルはきゅっとくちびるを吸い込み、うなずくと、《カード》を引き抜いた。
《カード》を挟んだ指の先から四方八方へ、呪のこもった悪臭がくねり放たれる。
「待てよ、ニコル。お前、その《カード》……まさか」
異変に気付いたチェシーが不穏な声をあげた。ルーンをはめていない側の手でカードをを取ろうとする。
べちょ。
……腐っていた。
(完)
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